ホワイトキャップス、地元で開幕戦-バンクーバー2年目の平野選手もフル出場

バンクーバー・ホワイトキャップスのホーム開幕戦でフル出場した平野孝選手。撮影:Shugo Takemi

バンクーバー・ホワイトキャップスのホーム開幕戦でフル出場した平野孝選手。撮影:Shugo Takemi

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 2011年のメジャーリーグ・サッカー(MLS)加入が決定したユナイテッド・サッカー・リーグ(USL)1部のバンクーバー・ホワイトキャップスは4月11日、スワンガード・スタジアム(3883 Imperial Street, Burnaby)でチャールストン・バッテリーと対戦し、0対0で引き分けた。

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 チーム創立35周年となる今シーズンの開幕戦となった試合。冷たい雨が降るあいにくの天候にもかかわらず、ほぼ満員となる約5,000人のファンがスタジアムに詰めかけ、選手たちに熱い声援を送った。前後半90分を通して、ホワイトキャップスが終始押し気味に試合を進めたが、ゴール前での最後の決め手に欠け、両チームとも無得点のまま試合終了のホイッスルとなった。

 チーム2年目となる平野孝選手は試合終了後、「同点には終わったが、シーズン初戦としてはなかなかいい内容だった。特にディフェンスの面では決して相手チームに負けていなかったし、次の試合につながる結果が残せたと思う」と振り返った。昨シーズンのリーグ優勝メンバーとは大幅に選手たちが入れ替わったことについては、「プレシーズンでのタンザニア遠征中、試合や練習時間以外でもチームメートとずっと一緒だった。プレーの仕方だけでなく、性格や癖なども含めて互いをよく知ることができたので、これからシーズンを一緒に戦っていくのが楽しみ」と新しいメンバーとのチームワークに自信を見せる。

 今回新しくチームスポンサーに加わったビール製造会社「Pacific Western Brewing Company」の小松和子社長は「平野選手も在籍しているので、地元の日系企業各社と協力してチーム全体を盛り上げられるようサポートしていきたい」と話し、「『平野孝後援会』を立ち上げて、いろいろと楽しいイベント企画もできれば」と次々浮かぶアイデアに興奮気味の様子。

 同チームサポーター「Vancouver Southsiders(バンクーバー・サウスサイダーズ)」として1996年から応援を続けているNazzさんは「MLS昇格が決まってから新しいメンバーが加わったり、試合内容や応援方法についてのネット上でのディスカッショングループへの投稿数も以前に比べて増えた」と地元ファンの盛り上がりに笑顔を見せる。

 MLS加入初年度となる 同チームの2011年シーズンチケットは、予約第1段階(5,000セット)が受付開始後48時間以内で完売するほどの人気ぶり。次のホームでの試合は4月25日で、対戦チームは、鈴木隆行選手と西村卓郎選手も所属する宿敵ポートランド・ティンバース。地元日本人サッカーファンも注目の一戦となる。

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