バンクーバー・ダウンタウンにあるLord Roberts小学校(1100 Bidwell, Vancouver)周辺で5月2日、市民清掃キャンペーン「Keep Vancouver Spectacular(KVS、バンクーバー美化月間)」の開始イベントが行われた。
同プログラムは、1996年から毎年5月に行われているもので、今年で14回目。ボランティアで清掃活動に参加申し込みをした地域住民やビジネス団体、学校などそれぞれのグループに対して、同市が必要な道具やごみ袋などを提供。集めたごみは市が無料で回収する。昨年は、市内64校1万4,000人の生徒たちを含む145グループ、1万5,800人が参加。集まったごみは、計7,000袋分以上に及んだ。
当日は、集まった75人のボランティアたちが、Tim Stevenson副市長や州議会議員、市会議員らとともにグループごとに割り当てられたエリアに分かれて約2時間、歩道などに落ちているごみを拾い集めた。
プログラムコーディネーターのSteve Drakeさんは「地域の清掃活動に参加することで町をきれいにするだけでなく、これをきっかけにして近所付き合いが始まるなど温かいコミュニティー作りにもつながる」と話し、「来年のオリンピック開催中には、世界中から多くの人たちがバンクーバーにやって来る。『世界一美しい都市』というイメージを持ってバンクーバーを訪れる人たちの期待を裏切らないようにしたい。キャンペーンは5月中の開催だが、清掃活動への支援は年間を通して行っているので、是非お互いに誘い合って申し込んでもらえれば」と、市民の清掃活動の継続を呼び掛ける。
今年初めて参加したというSandraさんは「自分が住んでいる地域をきれいにするための活動なのに、今まで毎年行われていたことを知らなかったことが恥ずかしい。これからは毎週、曜日を決めて、友だちと一緒に散歩しながらごみを拾ってみようと思う」と話す。
同プログラムの一環として、市では埋め立て式ごみ廃棄場Vancouver Landfill(5400-72nd Street, Delta)への家庭ごみ・粗大ごみの持ち込みを5月末まで無料(バンクーバー市在住者のみ。重量制限あり)で受け付ける。清掃キャンペーン参加申し込みは、サイトまたはKVSホットライン(TEL 604-871-6544)まで。