バンクーバーを本拠地とするプロ野球マイナーリーグ(Short-Season A League)のVancouver Canadiansは5月31日、ホーム球場のNat Bailey Stadium (4601 Ontario St., Vancouver)で、シーズン中に国歌斉唱を務めるシンガーを選ぶ一般公募のオーディションを行った。公募は今年で2回目。
当日、オーディションには地元の野球ファン、プロの歌手など3歳の子どもから60代男性まで61人が集まり、それぞれカナダ国歌「O Canada」または米国国歌「The Star Spangled Banner」を熱唱した。中にはカントリー・ミュージック風やブルース風のアレンジで歌い、喝采(かっさい)を受ける挑戦者の姿も。
主催者スタッフでNat Bailey Ball Park オペレーション・マネジャーのJ.Cさんは「昨年は約20人しか集まらなかったのに、今年は多くの人が集まってくれてとてもうれしい。この中から何人が選ばれるかは未定だが、少しでも多くの人たちが球場に立って歌えるようになればと思う。これをきっかけに地元チームのカナディアンズを応援してくれる人が一層増えてくれれば」と話す。
参加者中、最年少のKathryn Mahさん(3)は兄のSpencerさん(5)に続いて登場。カナダ国歌を最後まで一人で歌いきって来場者の大きな拍手を受けた。兄妹の母親は「上の子が学校で国歌を覚えてきて家で歌っているうちに妹も覚えてしまった。今日は野球場で歌えるので楽しみにしてきた。とにかく終わりまで歌えてほっとした」と振り返った。
カラオケが趣味で歌には自信があるというEmilyさんは友人と挑戦。「毎年息子たちと野球を観戦しに来る。選ばれたら息子が喜んでくれるだろう。バンクーバーのスーザン・ボイルになれるかも」と話す。
オーディション合格者は6月2日にカナディアンズ・サイトで発表される。
6月20日開幕の今シーズン、バンクーバー・カナディアンズのホーム・ゲームは38試合を予定。チケットはカナディアンズ・サイトまたは球場窓口で販売する(11カナダドル~)。