「No Second Chance」-バンクーバー冬季五輪IT担当者、講演で強調

サイエンスワールドの20周年記念講演会で、バンクーバー五輪に向けてテクノロジー部門での準備状況を説明するAtos Origin社のMagnus Alvarssonさん。

サイエンスワールドの20周年記念講演会で、バンクーバー五輪に向けてテクノロジー部門での準備状況を説明するAtos Origin社のMagnus Alvarssonさん。

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 バンクーバーの科学博物館「サイエンス・ワールド」(1455 Quebec Street, Vancouver、TEL 604-443-7440)で6月1日、「Gold Medals and Silicon Chips(金メダルとシリコン・チップ)」と題した同館の創立20周年記念講演会が行われた。

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 講師を務めたのは、来年開催のバンクーバー冬季オリンピックのIT関連分野を総統括するAtos Origin社のMagnus Alvarssonさんと、2002年ソルトレークシティー五輪スキー競技にカナダ代表として出場したAnne-Marie Lefran?oisさん。会場に集まった約100人の参加者を前に、スライドを使って「オリンピック成功の鍵を担うコンピューターシステム」「バンクーバー五輪開催に向けたIT面の準備状況」などについて、IT技術者、アスリートそれぞれの立場でエピソードを交えながら分かりやすく説明した。

 Magnusさんは、講演中何度も「No Second Chance(やり直しがきかない本番一発勝負)」「No room for failure(失敗は絶対に許されない現場)」という表現を繰り返し、テクノロジーチームの責任の重さを強調。世界中からトップレベルのIT技術者が結集して、IDパスの発行・認証システム、スケジュールや競技結果のデータ配信をはじめとする膨大な情報に対応できるシステム作りが順調に進んでいることを紹介。「あらゆる『What if(もしも…だったら)』の状況を想定してテストしてきた。オリンピックの成功は、バンクーバーだけでなくカナダのイメージアップに大きく貢献することになる」と意気込みをみせる。

 2010年1月末には特設サイト「Info 2010」を開設し、競技スケジュールや現地の天候、出場選手情報、競技結果などをリアルタイムで伝えていくことも明かした。

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