リッチモンドで恒例「ナメクジフェス」-あまりにも展開が遅いレースも

「ナメクジレース」では、ゴールのりんごを目指してマイペースで前進するナメクジたちに、子どもたちが必死で声援を送った。

「ナメクジレース」では、ゴールのりんごを目指してマイペースで前進するナメクジたちに、子どもたちが必死で声援を送った。

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 リッチモンドの自然公園「Richmond Nature Park」(11851 Westminster Hwy, Richmond)で6月7日、毎年恒例の「Slug Fest(ナメクジフェスティバル)」が開かれ、多くの親子連れでにぎわった。今年で25回目となる恒例イベント。

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 当日は、50人近くの子どもたちが自分の選んだナメクジを手にゲームコーナーやいろいろな種類のナメクジの展示エリアを順に回り、生態や飼育法などについて楽しみながら学んだ。「ナメクジコンテスト」では、「最重量ナメクジ」「最軽量ナメクジ」「美人ナメクジ」「ぬめり気ナンバーワン」のカテゴリーでそれぞれの優勝者が選ばれた後、メーンイベントの「ナメクジレース」が始まった。

 半径50センチの円の中心に餌のリンゴを置いてゴールに設定。スタッフの「よーい、ドン」の掛け声とともに、円周上に並んだナメクジたちに子どもたちが大きな声で名前を呼んだり、手拍子をしたりして少しでも早く前に進むように声援を送った。レース展開があまりにも遅いため、ゴールまで半分の距離まで全員を進ませてから再スタートさせる場面も。コースに水を吹きかけて湿らせ、ナメクジが活発に動くよう工夫したり、指や木の枝でつついてせかしたりする子どもたちの姿が会場の笑いを誘った。

 レースで優勝したDavid Khavinくん(8)は「これから1年間、おいしいものを食べさせてしっかりトレーニングをして、また来年も優勝を目指したい」と満面の笑顔を見せた。

 「普段は、ガーデニングの邪魔者とか、ぬるぬるして気持ちの悪いものとして嫌がられているナメクジだが、彼らも重要な生態系の一部を担う生き物であることを理解してもらうために企画したのがもう25年も前のことになった」と振り返る同園コーディネーターのKristine Bauderさん。「夏休み中も幅広い年齢の人たちに興味を持ってもらえるよう、バラエティーに富んだプログラムを計画している。少しでも多くの人たちに参加してもらい、自然に触れる機会を作ることができれば」と期待を寄せる。

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