バンクーバーの野外「シェークスピア演劇祭」が20周年-「オセロ」を初上演

バンクーバー、ベニエ・パークの特設テントで野外シェイクスピア演劇祭「Bard on the Beach」が今年も開催されている。撮影:David Blue

バンクーバー、ベニエ・パークの特設テントで野外シェイクスピア演劇祭「Bard on the Beach」が今年も開催されている。撮影:David Blue

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 バンクーバー・ダウンタウンを対岸に臨む、海に面したベニエパークでシェイクスピア演劇祭「Bard on the Beach(バード・オン・ザ・ビーチ)」が開催されている。今年で20周年を迎える夏恒例の野外イベントで、主催はバード・オン・ザ・ビーチ協会。

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 今年は、「オセロ」「間違いの喜劇」「終わりよければすべてよし」「リチャード2世」の4作品を2つの野外テントで上演。520席のメインテントでは、海からの風を感じながら、美しい山並みを背景にステージを見ることができる。サイモン・フレイザー大学のPaul Budra准教授による作品解説講座「Bard Expanded」など、より深くシェイクスピアの世界に親しむことができる企画も。

 イングリッシュベイでの花火大会「Celebration of Light」を楽しむ最高の観賞スポットとなることから、毎年一番にチケットが完売している「Bard-B-Q & Fireworks」では、通常より長めのインターミッションを挟みながら、サーモンのバーベキューで食事をした後、公演終了後にデザートと飲み物を片手に夜空に上がる花火のショーを楽しむことができる(98カナダドル)。

 同協会のRobert Barr常務取締役は「一時は花火大会の開催が危ぶまれており、今年はかなりの収益ダウンになるのではないかと心配していたが、無事開かれることが決まってほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。

 昨年は、例年に比べて雨や気温の低い日が多かったにもかかわらず、87,000人を超える来場者があり、歴代2位の動員数を記録した。公演日は火曜~日曜。チケットは18カナダドル~34カナダドル。4作品すべてを鑑賞できる「バードパック」(124カナダドル)も。9月26日まで。

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