冬季五輪開催を間近に控え、バンクーバー周辺では続々と新しいホテルが開業している。「The Coast Coal Harbour Hotel」(1180 West Hastings Street, Vancouver、TEL 604-682-7982)は、建設計画開始から約3年、建設費用6千万カナダドルを投じて完成し、1月15日にオープンした。
日本の建設資材メーカー「岡部株式会社」(本社=東京墨田区)の子会社コースト・ホテルズ・リミテッドが運営を手がける。同ブランドとしては市内3カ所目。
地下4階・地上20階建て、全220室の同館は、淡いグリーンやブルー、落ち着きのあるブラウンなどのアースカラーを用いて「バンクーバーを取り囲む自然をイメージした」(Paul Hasegawa同館セールスマネジャー)という。
客室タイプは「プレミアムスイート」(500平方フィート)、「スーペリアールーム」(350平方フィート)、「コンフォートルーム」(325平方フィート)を用意。5,000平方フィートの広々とした「ボールルーム」も備え、北側に連なる美しい山並みを臨む大きな窓から差し込む自然の光が、明るく開放的な雰囲気を醸し出す。併設するレストラン「Prestons」では西海岸特有のメニューを提供する。
コースト・ホテルズ・リミテッド取締役副社長の内藤周八さんは「最近多くなってきたレジデンス共存型のホテルではなく、あえて客室オンリーの形態をとった。オリンピック期間中はすでに満室になっているが、そこで終わらせることなく、五輪終了後も観光にもビジネスにも最高の立地条件を生かして利用客の拡大を図っていきたい」と意気込みをみせる。
同日、ノースバンクーバーには「Pinnacle Hotel at the Pier」(138 Victory Ship Way, North Vancouver、TEL 604-986-7437)もオープン。今月末にはバンクーバー国際空港近くに「The Westin Wall Centre」(3099 Corvette Way, Richmond、TEL 604-303-6565)が開業を予定する。