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バンクーバーのヘアサロンが髪の毛を寄付―メキシコ湾・流出重油の吸着に利用

ウェストバンクーバーのヘアサロンHennessey Salon and Spa が流出重油清掃用に再利用する髪の毛を寄付するため収集作業を続けている。

ウェストバンクーバーのヘアサロンHennessey Salon and Spa が流出重油清掃用に再利用する髪の毛を寄付するため収集作業を続けている。

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 ウエスト・バンクーバーのショッピング・モール、Park Royal 内にあるヘアサロンHennessey Salon and Spa (782 Park Royal North, West Vancouver TEL 604-981-3303)で、メキシコ湾で起きた流出重油の清掃用に寄付するため、カット後の髪の毛を集める作業が進んでいる。

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 同サロン、ディレクターのHayley Hewittさんは「ニュースでサンフランシスコのMatter of Trustという団体が、髪の毛から重油吸着用のマットを作っていると知り、自分たちも協力できればと思った。通常ゴミとして処分している大量の髪の毛が、環境を守るために再利用されるのは素晴らしいこと」ときっかけを話す。スタッフやバンクーバー地区内にある他のHenessey Salon and Spa 4店舗もHewittさんのアイデアに即賛同、同様に髪の毛を集めている。

 髪の毛は5月31日まで収集を続け、サンフランシスコのMatter of Trustへ送付。その後ストッキングやネットに入れられ重油清掃用のマットや棒状のHairboomと呼ばれる形に加工する。Matter of Trustでは油の吸収力が強い髪の毛の重油清掃への再利用を約10年間続けており、継続的に髪の毛や動物の毛、羊毛の寄付も受け付けている。

 同サロンでは現在200人分以上の髪の毛が集まっており、サンフランシスコへ送付する運送会社の協力を募っている。他のヘアサロンからの寄付協力も受け付けている。「メキシコ湾の問題は遠い所で起きた事故ではなく、世界中で年間何度も起きている重油事故のうちの一つ。当サロンの試みを知り、事故を改めて現実問題として認識、協力したいと申し出た来店客もいたのはうれしかった」(Hewittさん)とも。

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