リッチモンド図書館前に3Dアート-思わず誰もが立ち止まる「だまし絵」

リッチモンド市立図書館前に登場した3Dアート「Doors of Knowledge(知識の扉)」

リッチモンド市立図書館前に登場した3Dアート「Doors of Knowledge(知識の扉)」

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 リッチモンド市立図書館(Richmond Public Library、7700 Minoru Gate, Richmond)前に完成した3Dアート「Doors of Knowledge(知識の扉)」が、道行く人の注目を集めている。

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 2年に一度のアートイベント「バンクーバー国際ビエンナーレ」の一環として設置された同作品は、イギリスの現代美術家パトリック・ヒューズさんがデザインした。縦212センチ×横90センチのパネル24枚から成り、通りに面した側には大きく広がる海に向かって開かれた扉、裏面にはいろいろな大きさや色の本がぎっしりと詰まった本棚が描かれている。

 目の錯覚をうまく利用し、見る人の動きにあわせて絵も動くような「仕掛け」になっている同作品。パトリックさんは「自分が見ている不思議な現象がどのようにして起こっているのかを少しでも立ち止まって考えてもらいたい。人間を取り囲む世界とのパラドックスや相互作用を体験することによって、生命の流れを感じることができれば」と作品に込めた思いを語る。

 「(図書館周辺の)落ち着いたエリアにさらに文化的なエッセンスが加わった」と話すマルコム・ブローディ市長。「どこから見るかによって絵の見え方が変わるので、誰もが一瞬立ち止まって凝視するだろう」と称賛する。

 パトリックさんの作品は、2009年に東京・名古屋・神戸で計75万人を動員した「奇想の王国 だまし絵展(Visual Deception)」でも紹介された。展示は2011年夏まで。

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