BC州在住のウェブデザイナー2人が開発したフリーランサー向けの見積アプリ「QuoteRobot（見積もりロボット）」が、6月1日の無料提供開始以来、簡単に企画書用の見積もりが作成できると話題になっている。

　同アプリは、フリーランスのウェブデザイナーShawn AdrianさんとJonathan Cochranさんが共同で開発。「企画書作りという作業をいつも面倒で手間がかかると感じていた。かなりの時間をかけて良い企画書のテンプレートができたので自分のブログで提供したところ、一番人気の記事になったのがアプリケーション開発を考え付いたきっかけ」（Adrianさん）。

　Adrianさんのテンプレートを基にそれぞれが請け負っている仕事の合間に6カ月をかけて作成。企画書の中でも最も時間がかかる見積もりの部分を簡単にする事に力を入れた。「見積もりを作成する際にどんな仕事に何時間必要でいくらチャージしているか、というのを以前の記録を参考にしながら指定ライン上に打ち込んでいくだけでプロ仕様の企画書に仕上がる。フリーランスにとって短い時間で企画書を提出できるのは仕事の可能性を広げることになる」（Adrianさん）。

　ロボットのロゴはAdrianさんが紙ナプキンに描いたものを3DアーティストのNiklas Anderssonさんが仕上げた。1日の提供開始以来話題になり、NYタイムズ誌のデザインディレクターのKhoi VinさんやSmashing Magazine誌のツイッターで紹介された時には1日数百人がサインアップする人気に。Adrianさんは「今後多くの人たちがQuoteRobotを使っていくことにより、もっと使いやすく、早く見積もりを出せるものに改良していけると思う。フリーランスのクリーイターたちが成功していく助けになれば」と話す。

　サインアップ後30日間は無料で利用可能。その後は1カ月9カナダドル～12カナダドルになる予定。