サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の決勝戦の中継を伝える大スクリーンがバンクーバー・ダウンタウンのグランビルストリート路上に特別設置され、数千人の両チームサポーターが集まった。
延長戦へと持ち込まれた決勝戦は、スペインが1-0でオランダを破り、史上初のチャンピオンを勝ち取った。試合開始前から路上に設置されたビッグ・スクリーンの周辺には、続々と人々が集り、ホイッスルが鳴るころには歩行者天国が数千人のサポーターで埋め尽くされた。スペイン出身と見られるサポーターはほおにスペイン国旗のタトゥーを付けたり、国旗をまとい、オランダチームサポーターはオレンジ色のTシャツなどを着て応援。両チームのサポーターらが混同し、試合に歓声を送った。
観戦グッズを何も身に付けずに来たカナダ人男性は「出身国は違うが、スペインを応援しに来た。決勝戦なので、多くの人が集まると思った。相手国のサポーターと同じ場所で観戦するのも楽しい」と話す。