バンクーバーのHycroft(1489 McRae Ave. Vancouver)で8月23日、ドイツ、デュッセルドルフのクララ・シューマン音楽学校で学ぶ学生たち8人がピアノの演奏会「Dusseldorf’s Young Artists Gala Concert」を開き、若さ溢れる演奏で聴衆を魅了した。
12歳から24歳までの8人の学生たちはそれぞれシューマンの「パピヨン」、ショパン「バルカローレ」などの難曲を次々と披露、最終奏者のSusanna Yangさん(16)演奏のショパン作曲「スケルツォ第2番」まで長旅の疲れも見せず堂々とした演奏で来場客から大きな拍手を浴びた。ピアノを始めて9年目というYangさんは「ピアノが好きなのでずっと弾き続けたい」とし、上達の秘訣については「毎日1時間でも続けることが大切だと思う」と話した。
ドイツ在住日本人の坂牛怜さん(16)もサン・サーンスの「アレグロ・アパッショナート」を演奏。「少し緊張したが無事弾き終えてほっとした。バンクーバーの街や景色はとてもきれいで気に入っている」と滞在の感想を述べた。Haseleyディレクターは「当音楽学校は幅広い年齢層の生徒がさまざまな楽器を一流の講師のもと学ぶ公営の音楽学校。日頃練習に励んでいる生徒たちがこの様に海外で演奏する機会を持てるのは素晴しい経験となるだろう」と話す。
同演奏会はリッチモンド市にある「Piano Forte Music School(604-779-1229)」が企画、主催したもの。同校は3年前に生徒約10人をデュッセルドルフ市に「音楽交流生」として送り、現地の音楽学校生と交流、ピアノリサイタルを催した経緯を持つ。今回はその返礼としてドイツ側の学生を招いた。同校のBohincディレクターは「我が校の生徒たちがドイツでの滞在経験で得た成果はとても大きかった。今後も若い世代を中心とした音楽交流を続けて行きたい」と話す。
生徒たちは29日までの10日間の滞在中にGerman Community Centre などで計3回の演奏会を開催する。