バンクーバーで口ひげ伸ばす男性急増中-前立腺がん早期発見キャンペーンの一環で

前立腺がん対策運動として11月中口ひげを伸ばす「Movember」のオーガナイザーAlan Bedingfieldさん

前立腺がん対策運動として11月中口ひげを伸ばす「Movember」のオーガナイザーAlan Bedingfieldさん

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 前立腺がん撲滅のチャリティー目的で11月中口ひげを伸ばす運動「Movember」が世界各国で実施される中、バンクーバーの参加者数が市内だけでも1万5,000人を越え、口ひげを伸ばしたホッケープレーヤーやTVアナウンサーなど急増する口ひげが街中で注目を集めている。

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 同運動は、乳がん対策を啓発するピンクリボン運動の定着に比べ、男性の前立腺がんへの認識度の低さを改善するため2003年にオーストラリアの男性グループが始めた。ネット、口コミで世界中に賛同者が広がりカナダでは2007年に初めて実施され、約8,500人が参加した。4年目の今年はすでにカナダ全土で11万4,000人以上が参加、1,100万カナダドル以上の募金を集めている。

 カナダ参加初年度から同運動のオーガナイズメンバーを勤めるバンクーバー在住のAlan Bedingfieldさんは「自分の祖父と父親も前立腺がんの経歴がある。多くの女性ががんの早期発見の大切さを知り定期検診を受けているのに比べ、検診に行く男性は約50%。若い世代ではさらにパーセンテージが低くなっている。多くの男性に前立腺がんについて知ってもらい、検診を受けてもらうきっかけになれば」と周囲に呼びかけカナダでの運動開始を実現させた。

 Bedingfieldさんは「口ひげを伸ばし始めると周囲の人に気付いてもらいやすい。男性同士でも会話がひげの話題で始まることも多くなる。普段は会話に登場しない前立腺がんというトピックを出す良い機会になる。ひげが女性のピンクリボンの代わりみたいなもの」とも。 

 参加希望者はサイトで登録し口ひげを伸ばす。周囲の人に口ひげを伸ばす理由を話し、Prostate Cancer Canada(前立腺がん基金)への寄付を募るなどのチャリティー活動をフェースブックで報告することもできる。

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