いじめ防止を呼びかける目的の「ピンクシャツ・デー」が今年も2月23日に実施され、賛同した学校、職場などの各団体は当日、ピンクの服を着て登校、通勤する。
ピンクシャツ・デーは2007年にノバ・スコシアの高校生2人が始めた運動。ピンクのポロシャツを着ていたため、いじめの対象となった男子生徒の話がきっかけで、一斉にピンクのシャツを着ていじめ反対運動を起こそうと始まった。
運動はカナダ全土、アメリカ、イギリスなどに広がり昨年は16万人以上がフェイスブックで参加を表明。ブリティッシュ・コロンビア州では2008年にキャンベル州知事が参加を発表、バンクーバーエリアでも多くの学校が参加する恒例行事となっている。同運動のサイトやフェイスブックには今年もすでに多くの個人や職場単位での参加表明の写真やコメントが寄せられている。
ピンクシャツ・デーは、「いじめ問題は学校だけでなく、職場、インターネット上にも存在する」とし、学校以外にも職場単位での参加も広く呼びかける。多くの企業もスポンサーとして参加を表明している。
ドラッグ・ストアチェーン店「London Drugs」では運動をサポートするTシャツ(9.80カナダドル)を販売、コーヒーチェーン店「Take 5 Cafe」ではピンク色のカップケーキ(2カナダドル)を販売し、収益全額をBoys and Girls Clubs of Greater Vancouverに寄付する。