クリスマスシーズンのこの時期、バンクーバー市民の足となっているバスが毎年恒例の「ReindeerBus(トナカイバス)」を走らせている。今年で21回目。
バスはCoast Mountain Bus Co.(13401-108th Avenue, Surrey)が運行。赤い鼻に2本の大きな角を生やした赤鼻のトナカイ「ルドルフ」の飾り付けをしたバスは、街中でも目を引く。
今月12日・13日には、Toys for Tot’s(トイズ・フォー・トッツ=子どもたちにおもちゃを)のボランティアを乗せてバンクーバー近郊の営業所を順に回り、社員が寄付したおもちゃを集めながら、最終目的地Lower Mainland Christmas Bureau(1370 Napier Vancouver)まで運行し、3,000点以上のおもちゃが恵まれない子どもたちへのクリスマスプレゼントとして寄付された。これまでに3万8千点以上のおもちゃと3万6千ドル以上の現金が、同社によって寄付されている。
3日~6日には、同社の社員ボランティアが扮したサンタとサンタ夫人を乗せたバスも市内を走り、Ronald McDonald HouseやWomen’s Centreなどのチャリティー施設などを訪れた。運行中は一般乗客も乗り降りでき、子どもから大人まで意外な同乗者に驚きつつも、サンタからキャンディーをもらうと喜びを隠せない様子。
ボランティアで同バスの活動に協力したジョン・ストラッチャンさんは「4日間で40時間以上もバスでさまざまな場所を回って、2,000個以上のキャンディーを配った。1日が終わるころには疲れもピークに達したが、寄付したおもちゃや手渡したキャンディーの数の何倍も多くの人の笑顔を見ることができ、自分の方が幸せな気分にさせてもらえて本当に楽しかった」と振り返る。
トナカイバスには通常の乗車料金で乗車できる。来年1月初めまで運行予定。