バンクーバーの州立大学UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)の学生会館(6138 Student Union Blvd., Vancouver)で3月18日、留学生が集まるイベント「インターナショナル・ナイト」が行われ、日本人学生らが東日本大震災へのメッセージや義援金を呼びかけた。
「インターナショナル・ナイト」は同大学の付属語学学校であるEnglish Language Instituteが毎学期行う国際交流イベント。会場では多国籍の学生らがそれぞれの国のブースを設ける中、日本のセクションでは「遠く離れた土地からでも何かできることはないか」と中村済宇さんと山田桃子さんが企画。震災への募金箱や被災者への応援メッセージを書き込めるよう大きな日本国旗を設置したほか、約50人の日本人学生の協力を得て作った千羽鶴をつるした。
山田さんは「今いくら千羽鶴を折っても、それが人を直接助けることはできないが、誰かの『頑張ろう』という力になってくれれば」と思いを語る。「日本人以外にも世界中の人が助けたいと思っていることに気づけたのはバンクーバーにいたからこそ。世界中のみんなにお礼を言いたい気持ち」とも。
同イベントの担当者、Jon Wongさんは日本に対し「ELIには多くの日本人学生や日本と関係を持つスタッフや先生が大勢いる。私たちのやれる範囲で、できるだけ協力できれば」と話した。現在、多くの日本人留学生が在住するバンクーバーでは、地元日本語掲示板やフェイスブックなどは励ましの言葉であふれている。