カナダ乳がん基金(The Canadian Breast Cancer Foundation、CBCF)のBC/Yukon支部が現在、乳がんに関する正しい知識の普及、検診受診率アップを目的としたキャンペーン「The Pink Tour」を展開している。協賛はブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府、CIBC、Canada Safeway Limited。
キャンペーンのメーンとなるのは、全長13.7メートルの大型バスを改装した「ピンクバス」。「Power in Knowledge(知識の力)」の大きなロゴは、正しい情報を得ることがいかに大切かを訴える。乳がん撲滅運動のイメージカラーであるピンクを基調とした外装で、車中では、クイズコーナーやマンモグラフィーについての情報展示などを見ながら乳がんについて学ぶことができる。40歳~79歳の女性は、無料マンモグラフィー検診の予約サイトに直結したコンピューターに、その場で登録することも可能。
同基金代表のLinda Morrisさんは「BC州の乳がん患者の5年生存率は91.8%で、カナダで一番高い結果になっているが、マンモグラフィー受診率は51%とまだまだ低い。もし全員が受診したらさらに多くの乳がん早期発見につながる。今は昔と違って情報を広める手段がいろいろある。ツイッターでもフェイスブックでもいいから、どんどんピンクバスのことを書き込んで多くの人に知らせてほしい」と呼びかける。
ピンクバスは、9月までの4カ月半の間に州内50カ所以上を回り、ショッピングモールやコミュニティーセンター、各種イベント会場を訪れる予定。各所でパンフレットの配布やゲストスピーカーによる講演会などを行い、より多くの人たちが乳がんの知識を深め、早期受診・発見・治療につながるよう啓蒙活動を続けていく。