バンクーバーで「グリーク・デー」、盛大に開催-ごみ削減に焦点当てる

「Greek Day」のイベントでは、ギリシャ料理の屋台が立ち並び、長蛇の列ができた

「Greek Day」のイベントでは、ギリシャ料理の屋台が立ち並び、長蛇の列ができた

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 バンクーバーのウエストブロードウェー通り沿いで6月26日、ギリシャ文化を祝うコミュニティーイベント「グリーク・デー」が開かれた。主催はHellenic Canadian Congress of BC(BC州ギリシャ系カナダ人会議)で、今年で21回目。

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 当日は夏空が広がる好天に恵まれ、会場は10万人を超える来場客でにぎわった。McDonald通りからBlenheim通りまでの約800メートルにわたって歩行者天国となった通りには、スブラキ(ギリシャ風串焼き)やピタ・ギロス(ギリシャ風サンドイッチ)、ギリシャヨーグルト、ロコマデス(ギリシャ風ドーナツ)などを販売する屋台18店が出店し、各店には長蛇の列ができた。メーンステージではギリシャ音楽やダンスなどが披露され、ギリシャ料理店のシェフによる料理教室や子ども向けのギリシャ神話コーナーなど、年齢を問わず多くの家族連れが楽しんだ。

 ギリシャ文化への理解を深め多国籍文化から成るバンクーバーで、地域住民のコミュニケーションの場を提供することを目的として行われた同イベント。今年は、特にエコプロジェクトとして、大幅なごみの削減に力を注いだ。会場内15カ所に設けた「Green Zone」では、リサイクル用ごみ、普通ごみ、コンポスト用ごみに仕分けできるごみ箱を設置。屋台で提供する串や皿、フォーク、ナプキン類は、すべてコンポスト可能な材料を使用した。

 プログラム・マネジャーのJenny Siormanolakisさんは「昨年のイベントに参加したMission在住のDonna Odenbachさんから届いたメールが自分に大きなモチベーションを与えてくれた」と振り返る。そのメールの内容は「(イベント会場では)とても楽しい時間を過ごせたが、あまりのごみの量の多さにはがっかりした。リサイクルできるはずの材料がごみとして捨てられている。こんなに素晴らしい大規模なイベントなのだから、その点を改善して他のイベントの手本になるようにするべきでは」というもの。

 「毎年、1日のイベント開催で収集するごみの量は32立方メートル以上だった。今回は、専門業者やボランティアの力を借りて、その半分以下にできるよう工夫した」と話すJennyさん。「Donnaさんの一通のメールがイベント全体を変えてくれた。たった一人の意見でもコミュニティー全体を動かせることを証明できたと思う」と力強く語った。

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