ソフトボールのカナダ杯でバンクーバー近郊のサレー市を訪れている日本女子ソフトボールチームが7月13日、16歳以下の子どもたちを対象としたソフトボール・クリニックに参加し、60人以上の参加者が世界トップ選手の指導を受けた。
同クリニックは8歳~16歳を対象としたもので、カナダ杯参加の各国代表チームがそれぞれ日替わりで半日コーチを務めるもの。昨年の世界選手権2位の日本チームが担当した当日は、地元の子どもたちだけでなく、アメリカからの参加者も多く見られた。
開始当初は恥ずかしそうにしていた子どもたちだが、時間と共に積極性を見せ始め、バッティング個別指導の時間には多くの子どもたちが自分を指名してもらおうと元気良く挙手する姿が見られた。地元のチームに所属するSarah Hirotsu さん(13)は「母の勧めめで参加したがとても楽しかった。バッティングを指導してもらい、うまく打てる様になったと思う」と笑顔を見せた。
指導に当たった宇津木麗華監督は「子どもたちが積極的でソフトボールが大好きというのが伝わってきたので、こちらも指導していてとても楽しかった。言葉ではなく気持ちで通じ合えたと思う。選手たちも皆楽しんでいたようだ」と笑顔で感想を話した。
同チームは帰国後、仙台でソフトボール教室の開催も予定している。宇津木監督は「今回は200人という限られた人数の子どもしか教えられないが、自分たちにできるソフトボールを通して、今まで応援してもらった恩返しが少しでもできればと思っている」と話す。「今回のカナダの大会でも相手チームやスタンドの方が黙とうに参加してくださった。ソフトボールを通じて日本を想ってくれる機会となり大変ありがたい」とも。
日本チームは現在4勝3敗でアメリカ、カナダに次いで3位。カナダ杯のスケジュールはサイトで確認できる。