バンクーバーのコンベンションセンター(1055 Canada Place, Vancouver)で8月7日~11日、世界最大と言われるコンピューターグラフィックとインタラクティブ技術の国際会議・展示会「SIGGRAPH(シーグラフ)2011」が開催された。同イベントは1974年から毎年夏にアメリカ国内各都市で開催されているが、開催地がアメリカ国外となるのはバンクーバーが初めて。
世界各国のCG映像や学術的研究、アート、テクノロジーなど、世界の最先端の技術が一堂に集結し、世界各地から研究者やプログラマー、映像関係者らが集まる人気の同カンファレンス。来場者はゲームグラフィックスの最新技術を紹介するコースやワークショップ、研究者による論文発表などにも参加できる。
CG関連企業が最新技術を展示するブースには、ピクサーやインテルなど約150の企業が出展し、最新3Dやゲーム、グラフィック技術などの紹介を行った。多くの来場者は直接、機器に触って試したり担当者に質問を投げかけたりするなど積極的な態度が見受けられた。毎年、ピクサー社が配布する「Renderman」のノベルティーを目当てに約1000人の来場者が1時間以上にわたり列を作る様子も。
同ショーへの参加が7度目というニューヨーク在住のEricさんは「いろいろな技術を知りアイデアを学べて刺激になった。テクノロジーの進歩は映像業界のみならず、教育や医療の分野にも生かされる」と話し、「ピクサーやイメージワークスなどアメリカ大手のVFXスタジオがバンクーバーに支社を構えるなど、バンクーバーは業界からも注目を集めている」とも。