バンクーバー中央図書館(350 West Georgia Street, Vancouver)前広場で10月15日、ピンク色のシャツを身に着けた約50人の市民が突然ダンスを始め、通りかかった人たちの注目を集めた。
カナダで初めての「National Breast Reconstruction Awareness Day(カナダ乳房再建術啓発デー、別名:BRA Day)」を10月19日に控え、認知度向上を目的として企画されたフラッシュモブイベントで、Yuko Shinyashikiさん、Kanako Tugadeさん、Elysha Alladinaさんが中心となってフェイスブック上で参加を呼び掛けた。
仕掛け人の1人Yukoさんは「乳がん患者にとって乳房再建術がオプションとしてアクセス可能であることを知ることは重要」と自身の経験から語り、「友人や家族、コミュニティーが協力して、多くの人が一つになるチャンスを作りたかった。参加した人たちが同時に楽しむことができるのでフラッシュモブという形を取ることにした」と企画の理由を話す。
同イベントのアイデアが出てから実現に至るまで2週間。ダンススタジオでの3回の練習を除いては、ユーチューブのデモ動画を見ながら参加希望者が各自で個人練習を積んで本番に臨んだ。参加者の中には女性だけでなく、小さな子どもや、「Real Men Wears Pink(本物の男はピンクを着こなせる)」とロゴの入ったピンクのTシャツを着て華麗なステップを披露する男性の姿も。
「クリエーティブで皆がのびのびと楽しく踊れるもの」をイメージして、約2分30秒のダンスの振り付けを担当したJessica Weaverさん。「当日本番まで全員そろってのリハーサルはなかったので、グループとしてちゃんとまとまるか少し心配だったが、アンコールまでかかったので大成功だったと思う」と達成感あふれる笑顔を見せた。
19日には、カナダ全土で乳房再建術に関するセミナー、ポスター展示などが開催される予定。