バンクーバーを拠点とする非営利団体「Adbusters Media Foundation」が推進する「Buy Nothing Day」(無買デー)が今年も、11月25日・26日に全世界で実施される。全世界で「Occupy(占拠)」運動が広がる今年は「Occupy Xmas」としてより多くの人の参加を呼び掛けている。
「Buy Nothing Day」は年々拡大するクリスマス期の消費活動のあり方を考え直そうと、1992年にバンクーバー在住のアーティストTed Daveさんの発案によって始まった。以降、同団体が賛同し毎年の実施を推進したところ、運動は世界中に拡大。現在では、日本、イギリス、フランスなどをはじめ多くの国で、さまざまな団体がキャンペーンを行っている。
アメリカでは感謝祭翌日の11月25日が1年のうち最も多く買い物をする日「ブラック・フライデー」として知られる。同団体では北米各地では25日、世界ではその翌日の土曜日、26日を今年の「Buy Nothing Day」とする。
同団体は9月にニューヨークで始まりバンクーバーでも現在進行中の「Occupy Wall Street(ウォール街占拠運動)」の発端となる呼び掛けを行ったことでも知られる。サイトでは「占拠運動は世界にウォール街の私腹を肥やす資本家について考え直すきっかけを与えた。今度は(クリスマスの)ホリデーと消費行動について新しい考えを持ってもらおう」と、今年は特に1日だけに終わらない「Occupy Xmas」を呼び掛ける。「無買運動は99%に属する人々が(1%の)帝国に打撃を与えることができる」とも。