バンクーバーの科学博物館「サイエンスワールド」（1455 Quebec Street, Vancouver、TEL 604-443-7440）で現在、レゴ展「Castle Adventure」が開催されており、多くの家族連れでにぎわっている。

　同展は、米・インディアナポリス子ども博物館による「中世の城」をテーマにした移動巡回展示。会場入り口では、レゴ製の真っ赤なドラゴンや騎士たちが出迎え、来場者はレゴで再現された各国の古城を見ながら、「城のつくり」や「城の中での生活の様子」などを学ぶことができる。

　展示を見た後で沸いてきたインスピレーションを実際にレゴを使って形にすることができるコーナーや、敵の攻撃から城を守る城壁をコンピューターを使って設計するコーナーなども設け、幅広い年齢層が楽しむことができるよう内容を充実させた。1階アトリウムには、カナダ唯一の「レゴ社公認ビルダー」Robin Satherさんが実際に作った巨大な城門と騎乗騎士を展示し、製作中の様子を収めたビデオも上映する。

　同館キュレーターのRhoda Kleinさんは、「『遊びの中から学ぶ』というコンセプトは、レゴの基本理念であると同時に当館のテーマにも通じる。子どもたちの成長発達過程で欠かせない『遊び』を通して、算数や国語、理科などあらゆる科目に関する多くの知識を得てもらいたい」と話し、「子どもたちに付き添ってきた保護者や先生も一緒に楽しめるように工夫した。大人の目の高さからだけ見えるちょっとシュールな仕掛けや、小さな子どもの目線でしか見えない隠れアイテムなどもあるので、ぜひ探してみて」と来場を呼び掛ける。

　開館時間は10時～17時（土曜・日曜は18時まで）。入場料は、大人＝23.50カナダドル、学生・シニア＝19.75カナダドル、子ども（3歳～12歳）＝16.75カナダドル。5月21日まで。