バンクーバーに昨年末オープンしたフレンチベーカリー「French Made Baking」(81 Kingsway, Vancouver、TEL 604-558-4880)が3月20日、フランスで始まった「Jour du Macaron(Macaron Day、マカロンの日)」を祝いマカロンの無料配布と子ども病院のための寄付金集めを行った。
バンクーバーでは今年初めて開催された同イベント。フランスの有名パティシエ、ピエール・エルメさんが1995年に始めたもので、毎年3月20日に無料でマカロンを配ったり、当日の売り上げの一部を難病に苦しむ子どもたちのために寄付したりしている。年々、ヨーロッパ以外でも認知が高まり、米ニューヨークでは2010年に初開催。今年はロンドンやブダペスト、トロント、ケベックでも初めて行われた。
「フランスでは誰もが知っている日で、毎年、マカロンを売っている店には長蛇の列ができる。自分の店を持つことができたら必ず開きたいと長年思っていたので、今日は夢がかなった」と感慨深げな同店シェフのDavid Introligatorさん。「この日のために連日、休みなくマカロンを焼き続けた。初めてなのでどのくらいの人が来てくれるか分からないし、売り切れてがっかりすることのないように1000個は焼いた」と振り返る。
当日は、「マカロン・デー」の合言葉を伝えた来店客に約150個のマカロンを配り、寄付金274カナダドルが集まった。Davidさんは「参加してくれたお客さまへの感謝の意味も込めて、今日のマカロンの売り上げの一部を加えた計400カナダドルをBC Children’s Hospital Foundationに寄付する」と話す。今回、同様に「マカロン・デー」を初開催したバンクーバー・ダウンタウンの「Thierry」では、当日のマカロンの売り上げのうち10%を地元のチャリティー団体「Growing Chefs」に寄付する予定。