フィンランドのテキスタイルブランド「Marimekko(マリメッコ)」(1233 Hamilton Street, Vancouver, BC、TEL 604-609-2881)カナダ初の路面店が、バンクーバーのダウンタウン内でもこの数年、集中して開発が進み、おしゃれなカフェやブティック、レストラン、インテリアショップなどが立ち並ぶイエールタウンにオープンして2カ月になる。日本では、昨年12月の東京・吉祥寺店に次いで、この2月には札幌に11店舗目がオープン予定の同ブランド。バンクーバー在住の日本人からも人気を集めている。
180平方メートルの店舗内には、白で統一された内壁から浮き出すように、同ブランドの目印ともいえる花やフルーツをモチーフとしたポップなデザインや幾何学模様の生地、赤・青・緑などの原色使いで色鮮やかな商品が並ぶ。洋服、インテリア用品、バッグなど品ぞろえも充実。
1951年にラティア夫妻によって、「斬新・ユニーク・飽きのこない・美しい」をコンセプトに誕生した同ブランド。鮮やかな配色と特徴的なパターンで、インテリア・ファッション・バッグから生活雑貨まで、幅広いラインアップを展開。デザイナーとしてマイヤ・イソラさん、カツジ・ワキサカ(脇阪克二)さん、フジオ・イシモト(石本藤雄)さんなど数多くの著名デザイナーも輩出している。
バンクーバーの店のオーナー、スティーブ・ミラーさんは、以前から個人で経営している店舗「Designhouse」(1110 mainland street, Vancouver、TEL 604-681-2800)で同ブランドの商品を長年取り扱ってきており、カナダへの進出を視野に入れていたフィンランド本社から、直接声がかかったという。
「店内のデザインは、日本の店舗の写真を参考にした」と話すスティーブさん。「日本でのマリメッコ人気を聞いたバンクーバー在住の日本人やアジア系の人たちが、地元にオープンしたということで実際に店を訪ねてくることが多くなった。若者だけでなく、1960年~70年代のデザインを懐かしんで来店する年配の北欧出身の顧客も目立つ。国籍や年齢を問わず、デザインの持つ躍動感、明るさをより多くの人に感じてほしい」と来店を呼びかける。
同店では現在、冬物のセールを開催中。春の新作デザインのファッションショーも近日中に予定している。営業時間は、月~土曜=10時30分~18時、日曜=12時~17時。