リッチモンド市にある「オリンピック・オーバル」(6111 River Road, Richmond )で6月21日、「車いすラグビー・カナダカップ2012」が開幕し、日本をはじめ世界8カ国のチームが熱戦を繰り広げる。
世界ランキングのトップ8が競い合う今回の「カナダカップ」は、今夏開催されるロンドン・パラリンピック前最後の国際大会。現在世界ランキング3位の日本チームのほか、同1位のアメリカ、同2位のオーストラリアなどが参戦し、パラリンピックの前哨戦としても注目が集まる。
日本チームのヘッドコーチ、岩渕典仁さんは「スタートに出る4人の選手だけでなく、次のラインの選手まで全員が良いパフォーマンスをできるように、個別強化を課題に練習してきた。今回は初戦からしっかりと勝てるように頑張り、メダルを獲得して、良いかたちでロンドンにつなげたいと思っている」と抱負を語る。
1977年にカナダで考案された車いすラグビーは、車いす同士がぶつかり合い、時には転倒も起こる激しいスポーツ。同20日に行われた公開練習試合では、そのスピードと迫力に観戦者から感嘆の声が聞かれる場面も多く見られた。
日本チームの試合は、21日9時半~イギリス戦、17時~フランス戦、22日9時半~アメリカ戦。22日17時以降のスケジュールは対戦成績により決まる。