多くのテレビドラマや映画などの撮影場所としても知られ、毎年、「国際映画祭」「アジア映画祭」「ドキュメンタリー映画祭」など、数々のフィルムフェスが開催されるバンクーバーのラジオ局運営会社が現在、変わり種のフィルムコンペ「Fake Film Festival（偽物映画祭）」への出品を受け付けている。

　主催はバンクーバーのFMラジオ局「Virgin Radio 95.3FM」（#20-11151 Horseshoe Way, Richmond、TEL 604-241-0953）を運営する「Astral Media Radio G.P.」社。今年で3回目となる同フェスは、フィルムスクールの学生らの腕試しの場としても話題になっており、名作・話題作のパロディーバージョンなど、映画の一場面のみを取り上げるのではなく、原作全体の流れやストーリー、イメージを壊さない範囲で1分以内にまとめたオリジナル動画が対象。初開催の2011年には197本、2012年には87本の多彩なアイデアあふれる作品が集まった。

　審査員と一般投票により行った1次選考を通過した上位25作品を対象に、「本編をどれだけ忠実に再現できているか」「エンターテインメント性（どれだけ観客を楽しませることができたか）」「作品のプロモーション方法の有効性」の3点から評価する。審査員評価が同点の場合は、動画サイトの視聴数が高かった方が上位となる。

　2月23日にナイトクラブ「Venue」（881 Granville Street, Vancouver）で予選通過作品関係者らを招いて行う授賞式で、「最優秀作品賞」（賞金1万カナダドル）のほか、「主演男優・女優賞」（賞金各1,000カナダドル）も発表し、同イベントページ上での「いいね」が一番多かった作品には「People’s Choice Award（観客賞）」（賞金1,000カナダドル）が贈られる。応募締め切りは2月12日。応募資格はブリティッシュ・コロンビア州在住であること。