メジャーリーグサッカー(MLS)に昇格して今年で3年目となる「バンクーバー・ホワイトキャップスFC」は1月28日、MF小林大悟選手の入団を発表した。国際移籍証明書とビザの発行を待って、正式契約となる。
同選手は、東京ヴェルディ1969、大宮アルディージャの後、2009年にノルウェーのスターベクIFに移籍、2010年にはギリシャのイラクリスFCを経て2011年から清水エスパルスでプレーしていた。Jリーグでの出場試合数は232試合。
ツイッターやフェイスブックなどでは「ようこそバンクーバーへ」「ホワイトキャップスがもっと勝てるように頑張ってください」「また日本人選手が増えてうれしい。ぜひ応援に行きたい」などの歓迎コメントが投稿されているほか、同チームの応援団「Southsiders」のサイト上では、今回の正式発表の約1週間前から、同選手入団のうわさを耳にしたファンたちが早くもユーチューブの動画やネット翻訳機能を使って英訳した日本のスポーツ新聞記事などを参考にしながら、「コーナーキックがうまそうだから、うちのチームにはプラスだ」「腰痛持ちのようだが大丈夫なのか」など、同選手の戦力分析を行いつつ、熱心なディスカッションが繰り広げられている。すでに応援ソングまで考え始めているファンもおり、「Daigo」は「デイゴと発音するのかダイゴと発音するのか」など真剣に悩んでいる様子。
Martin Rennieヘッドコーチは「高度なテクニックを持っており、ゴール前のパスが特に素晴らしいので得点に結びつくチャンスを作ってくれるはず。今のチームに必要な選手」と高く評価。昨年から同チームに所属し、Jリーグ時代には小林選手と一緒にプレーしたこともあるディビッドソン・純・マーカス選手は「日本語で自然にコミュニケーションを取れる選手が入ってくれてとてもうれしい。彼の攻撃的なプレーはきっとファンの皆さんを楽しませてくれると思うし、試合をコントロールすることができる強力なMFになると思う」と同選手の入団を喜ぶ。
小林選手は 「バンクーバーに来られてとてもうれしい。この街のファンの皆さんの前でプレーすることができるのを楽しみにしている」とコメント。「チームがより一層成長し、成功していくために自分の持っているもの全てを出して、どんどん得点に絡むプレーをして貢献したい」と抱負を語る。