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バンクーバー島で学生ボランティアが津波がれき清掃-ゴミ袋40袋以上

バンクーバー島の沿岸で3月9日・10日、「津波がれき清掃活動」が行われた 写真提供:Kouki Murata

バンクーバー島の沿岸で3月9日・10日、「津波がれき清掃活動」が行われた 写真提供:Kouki Murata

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 バンクーバー島のパシフィック・リム国立公園沿岸で3月9日・10日、がれき清掃作業が行われた。主催は「Japan Love Project」。

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 同団体のメンバー10人と、呼び掛けに応じて集まった一般ボランティア22人が、2日間計8時間をかけて、5つの海岸をグループごとに約20キロにわたって清掃し、タイヤや漁業用の網、籠、浮きやロープのほか、日本家屋の木材、発泡スチロール、ソフトドリンクのペットボトルなど、大きなゴミ袋に43袋分を回収・分別。作業終了後は、ユクーレット市のビッグビーチで、Bill Irving市長とともに献花、黙とうをささげた。

 専門家は、東日本大震災の津波の影響で北米西海岸に打ち上げられるがれきの量を150万トンと予測する。バンクーバー水族館とWWF(世界自然保護基金)が主催する一斉清掃活動プロジェクト「Great Canadian Shoreline Cleanup」では、昨年5月に「津波がれき清掃ボランティア」登録ページを設けたり、ビクトリアの海洋博物館が「津波漂流物写真」公開のためのフェイスブックページを開設するなど、各団体が対応。ブリティッシュ・コロンビア州環境省では、「津波がれきを見つけたときの対処法」について「安全確認が難しい場合の連絡先」を記したり、「個人の所有物と思われるものの場合は常に敬意を持って取り扱うこと」などの注意事項を発表している。

 バンクーバーの日本人学生ボランティア団体「Japan Love Project」は、2011年3月11日をきっかけに立ち上がり、これまでに募金活動やチャリティーイベントなどを企画して復興支援を行ってきた。同広報の赤井絵理さんは「今回のがれき清掃活動は、現地の方々の協力の下に行った初めての現場活動だった。震災がれきは今だけではなく、これからも漂着し続けるという報告を受け、今後の定期的な清掃活動も視野に入れていく」とする。

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