バンクーバー五輪の聖火台前にレストラン「Cactus Club Cafe Coal Harbour」(1085 Canada Place, Vancouver、TEL 604-620-7410)が3月20日、聖火点灯セレモニーとともにオープンして3カ月目が過ぎ、平日・週末を問わず満席続きの盛況ぶりを見せている。
「Cactus Club Cafe」コールハーバー店内からの眺め
「Cactus Restaurants Ltd.」(本社=バンクーバー)は、カナダで23店舗をチェーン展開するカジュアルダイニングレストラン。今回の新店は、最大40人まで収容できるプライベートスペースを含む屋内300席、パティオ200席の計500席を備え、グループ内で最大規模を誇る。
内装は地元の建築家Acton Ostryさんが手掛け、ハンドカットしたブラジル産スレートタイルが幾何学模様を描く床や、モミの木をぜいたくに使った天井、カララ大理石のカウンターなど、細部まで気を配ったデザインになっている。開放的な雰囲気をつくり出す大きな窓からは、水辺の風景と北側に広がる山並みの見事な眺めを楽しむことができる。
店内に飾られたアート作品は、Omer Arbelさんによるインスタレーション「Bocci 28 Pendants」やGraham Gillmoreさんの「Willing to Bend」など、どれも同店のために特別デザインされたもの。2010年のバンクーバー五輪開催中に作られた建物内にあることにちなみ、Andy Warholさんの作品「Wayne Gretzky #99」や、モントリオール、カルガリー、バンクーバー五輪で使用された五輪トーチも展示し、同店らしさを演出する。
メニューは、「Tuna Sushi Cones」(2個=8カナダドル、3個=12カナダドル)、「Spaghettini + Kobe Style Meatballs」(21カナダドル)、「Roasted Lamb Pops」(26カナダドル)、「Mediterranean Chicken」(23.75カナダドル)など、世界各国の料理からアイデアを得て考案されたRob Feenie総料理長監修のバラエティーに富む料理を取りそろえる。
同チェーン広報部長のPerry Schmunkさんは「聖火台の目の前というバンクーバーの歴史に残る場所にオープンできたことは、特別な意味を持ち、誇りに思えること。来店する皆さんとともに、この素晴らしい景色も一緒に楽しむことができるのがうれしい」とし、「新店舗のオープンだけでなく、グループ創業25周年、『Vancouver Magazine』のカジュアル・レストラン部門金賞受賞と、祝い事が重なった。バンクーバー・コンベンション・センターの協力により、聖火点灯というスペシャルセレモニーで始めることができ、皆さんにも喜んでもらえた」と初日の様子を振り返る。
営業時間は11時~深夜。