バンクーバーのホテル「Faimont Pacific Rim」内にあるすしバー「Raw Bar」(1038 Canada Place, Vancouver、TEL 604-695-5502)が3月11日、完全オーシャンワイズなメニューの提供を開始し注目を集めている。市内のすしレストランでは初の試み。
乱獲防止や生態系の保護など、環境に配慮したシーフードを選択することをバンクーバー水族館が呼び掛ける「オーシャンワイズ」プログラム。バンクーバー内でも多くのレストランが賛同しているが、シーフードを中心に提供するすし店で100%「オーシャンワイズ」化するのは同店が初めてとなる。
プログラムの西カナダ代表、Teddie Geachさんは「完全にサステイナブルなシーフードメニューを提供としたレストラン側の尽力を心からたたえる。Darren Brownさんはじめシェフの人たちは、次の世代のために海を守るという目的に向かって大きな変化をもたらしたのだ」と感謝を表す。
同バーエグゼクティブシェフのDarren Brownさんは「地元の漁師たちとの良い関係と皆の環境保護への思いが(メニューの)変更をスムーズに進めた。われわれの海を良い状態にする努力は、将来子どもたちが今のわれわれと同じようにシーフードを楽しめることにつながると信じる」と話す。
シェフのBrownさん、日本人シェフのTakayuki Omiさんらが開発したメニューはすしをはじめ4 コースのランチ、弁当ボックス、おまかせコースなど。ビンナガマグロ、ウニ、サケ、タコなど地元と環太平洋地域で捕れたシーフードのみを使用し、料理を通してオーシャンワイズの意義を伝えていく。
営業時間は10時~翌1時30分(日曜は23時まで)。