2012年に再開発プロジェクトが始まったパシフィックセンターモール(725 Granville St, Vancouver)のSears跡地に全米最大の高級デパート「ノードストローム」が2015年秋にオープンし、カナダ最大規模となる同デパート上階オフィススペースにはマイクロソフト、ソニーピクチャーズ・イメージワークスがオフィスを構えることが今春、発表された。
Sears閉店後、建築構造はそのままに外観、内装を一新する工事が進むノードストローム。カナダには今秋からカルガリーを皮切りに初出店し、オタワ、バンクーバー、トロントと2016年秋までに次々とオープンする。バンクーバー店はフロア面積23万スクエアフィート、1~3階までを占有するカナダ最大規模のフルラインストアとなる。
4階から7階は29万スクエアフィートのオフィススペースとしてリース。2016年1月からはマイクロソフトが6・7階を占有し、新トレーニング&デベロップメントセンター「Microsoft Canada Excellence Centre(MCEC)」をオープンする。同センター事業は400の新規雇用を生み出し、カナダの大学に通う50人の生徒に有給インターンシップを提供するなど経済効果からも注目を浴びている。
5階はカリフォルニアから本部を「VFX制作の拠点」として段階的にバンクーバーへ移転するソニーピクチャーズ・イメージワークスが占めることも決まった。同社は2010年にバンクーバー・イエールタウンに制作オフィスをオープンしており、スタッフも80人から現在は350人に上るが、新オフィスは700人の従業員を収容するスペースとなり、新規雇用にも期待がかかる。
バンクーバー市内にはこれまでにAmazon、Hootsuite、Twitter、バンダイ・ナムコなどIT関連企業の移転拡張・新規進出が相次いで計画、実行されている。