バンクーバーBCプレーススタジアム(777 Pacific Blvd. Vancouver)で10月28日、サッカー女子の日本代表チームとカナダ代表との親善試合が行われた。1万4千人以上の観客が見守る接戦の末、日本代表が3-2でカナダに競り勝った。
エドモントンでの第1戦から大きく変わり、若手主体で先発選手をそろえた「なでしこジャパン」。迎えるカナダも16歳のフレミング選手を先発に起用してキックオフ。両チームとも積極的に攻めるなか前半33分に永里選手が代表初となるゴールで一点先行。後半1-1に追いつかれたものの永里選手の姉、大儀見選手がゴールを決め2-1に。このまま逃げ切るかと思われたロスタイムに再び同点となり会場が多いに湧くなか、鮫島選手が見事なドリブルで独走し決勝点を決めた。
佐々木監督は試合後「守備も攻撃もパワーのあるカナダを相手に多くのことを学んだ試合だった」と振り返り、「(カナダ代表は)内容的にも非常に良いプレーをしていたが2戦とも(日本が)負けなかったことが今回の遠征の収穫」とした。代表として初ゴールを決めた永里選手については「パワフルな自分の持ち味を出していた。ワールドカップの代表に選ばれるために一番ひた向きにやっていた選手だと思う」とたたえた。
カナダチームで2得点と奮闘したシュミット選手は「日本は技術も高い素晴らしいチーム。試合には負けたが日本のチャンスを何度も止め、自分たちの得点につなげる機会も多くあった。さらに向上して来年に備えたい」と話した。
懸念を表明する選手もいる人工芝の会場について佐々木監督は「日本でも人工芝の練習場は多くあるので特にナーバスになってはいない」とし、川澄選手も「人工芝には慣れているので問題は無い」と話した。大儀見選手は「同じ人工芝の会場でもエドモントンとバンクーバーでは違いがある。どの芝でもなるべく早く慣れて対処したプレーをするのみ」と力を込める。