バンクーバー・ダウンタウンにある映画館Vancity Theatre(1181 Seymour Street, Vancouver)で12月19日、本年度のバンクーバー国際映画祭で観客賞を獲得した映画「バンクーバーの朝日」の再上映が始まった。
当日は、上映前に岡田誠司在バンクーバー日本国総領事が「バンクーバーが舞台となったこの素晴らしい作品を皆さんとまた共有することができてうれしく思う」とあいさつした後、今秋結成されたカナダ日系少年野球クラブのメンバー「新・朝日」が「当時活躍した朝日チームの伝説と品格を受け継ぐべく集まった少年たち」として紹介された。
12歳から15歳の日系野球少年たちが、赤地に白で「Asahi」と書かれたユニホームを着て登場し、「自分のバックグラウンドである日系文化について野球を通して学ぶ機会ができた」(コールさん)、「来年3月に初めて日本に行って、日本の少年野球チームと対戦するのが楽しみ。コミュニティーの皆さんのサポートに感謝している」(アレックさん)とコメントした。
会場には、「映画祭のときに見たかったがチケットが売り切れていて取れなかったので、今回また上映されることになったと聞いて楽しみにしていた」「映画祭の時に見て感動したので、友人を誘ってまた見に来た」という現地在住の日本人が多く集まり、上映後には口々に「当時の日系人の皆さまの努力のおかげで、今自分たちがこうしてバンクーバーで安心して暮らせているのだと分かり、感謝の気持ちでいっぱいになった」「自分もまだまだ頑張らないといけないと思った。日本人としての誇りのようなものが湧き上がってきた」と感想を語り合う様子も見られた。
上映は1月8日まで。