見る・遊ぶ

ユースバレエ団「くるみ割り人形」終演-日本人ダンサー、クララ役務め上げる

「くるみ割り人形」公演で、クララ役を務めた束川恵美(えいみ)さんと王子役のAlencar Reinholdさん

「くるみ割り人形」公演で、クララ役を務めた束川恵美(えいみ)さんと王子役のAlencar Reinholdさん

  • 0

  •  

 バンクーバーのユースバレエ団「Royal City Youth Ballet Company」(511 Columbia Street, New Westminster、TEL 604-521-7290)が、11月22日から1カ月間で20公演を行った「くるみ割り人形」。26回目を迎え年末恒例となった同公演で、昨年はクララ役に日本人バレリーナの束川恵美(えいみ)さん(15)が抜てきされ、アボツフォードやサレー、バーナビーなどバンクーバー近郊7カ所の劇場で、総勢100人のダンサーたちと一緒に12月22日までの公演を務め上げた。

[広告]

 母親の勧めで4歳からバレエを始め、同バレエ団でレッスンを積んできた恵美さん。公演に向けて8月末にオーディションが行われ、クララ役に選ばれた。普段から週4日はダンスレッスンに通っていたが、9月からは同公演のための特別レッスンが追加され、11月以降は休みなくダンス漬けの毎日で、1日平均3~4時間、夜遅くまでの練習をこなした。公演期間中、クララ役として舞台に立たない回では、「雪の妖精」「花の妖精」「お茶の精」として出演したため、「全部の踊りを覚えるのが大変だったが、一度覚えてしまったらもう平気になった」と振り返る。

 今回、妹の理亜さん(11)も、「道化師」「アラビアの精」「アシ笛の精」として同じステージに立っており、「学校との両立が大変。夜遅くにレッスンが終わって家に帰ってきてから、学校の宿題をしないといけないので眠たくて嫌になる時もあった」と話しながらも、「学校の後でダンスをしないと何かが足りない感じがしてしまう。一緒にダンスをしている友達もたくさんいるので、練習自体は楽しい」と、姉妹にとってダンスが生活の一部であることが伺える。

 クララと王子が乗ったそりを押すトナカイ役に始まって、年々少しずつ難易度の高い役を務めるようになり、昨年はクララ役を射止めた恵美さん。尊敬するダンサーはサンフランシスコ・バレエスクールのJuliet Dohertyさんで、「いつか必ず(くるみ割り人形の公演で)『雪の女王』役を踊れるようになりたい」と抱負を語る。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース