バンクーバーを拠点に活動するバレエカンパニー「BCバレエ」が11月5日、「PROGRAM 1」で2015・16シーズンを開幕した。
今年で30周年を迎える同カンパニー。開幕演目はコンテンポラリーダンス界で注目を集める振付師Stijn Celisさん、Crystal Piteさん、Cayetano Sotoさんの3人による作品を3部構成で上演する。
芸術ディレクターのEmily Molnarさんは「今年のオープニングプログラムは、見る人が今まで知っているバレエとはまったく違ったものになるだろう」と自信を見せ、「記念すべき30周年は、ダンスの世界を再構築しようとしている3つの『声』から始まる」と話す。
Celisさん振り付け作品はカンパニー始まって以来初めて地元の男声合唱団「Chor Leoni」と共演し、40人の男性シンガーと共に人間の存在とその明暗を表現する。Piteさんはブラームスの「チェロとピアノのためのソナタ」にインスパイアされた作品「Solo Echo」を披露。Sotoさんは生と死のぎりぎりの境界線、人間の生存への本能を見つめるという作品「Twenty Eight Thousand Waves」を上演する。
「PROGRAM 1」公演後、12月にはクリスマス恒例の「くるみ割り人形(The Nutcracker)」をアルバータバレエと共催、3月にはMedhi Walerskiさん振り付けの「New Work」、5月のクロージング公演にはMolnarさんとテルアビブを拠点とするSharon Eyalさん、Jolma Eloさんを振付師として迎え再び3部構成で行う。
会場はクイーンエリザベスシアター(650 Hamilton St. Vancouver)。20時開演。チケット料金は30カナダドル~90カナダドル。公演スケジュール、チケットの購入方法はカンパニーサイトに掲載する。