バンクーバーを拠点にカルガリー、トロントに計5店舗を展開する葉っぱ居酒屋(Hapa Izakaya)が1月9日、ラーメン激戦区と呼ばれるウエストエンドエリアにあるロブソン店の3分の1を独立改装し、「Hapa Ramen」(1479 Robson St, TEL 604‐689‐4272)をオープンした。
白湯ラーメン3種「塩 Shio」 「ショウユ Shoyu」「キムチ Kimchi」
葉っぱ居酒屋は2003年、ロブソンストリートに1号店が誕生。スタイリッシュでモダンな日本の居酒屋として人気を呼び、2度の増築改装を経て約6000スクエアフィート、220席となった。近年のラーメンブーム、夜間のみの居酒屋営業ではなく昼間のビジネスとして場所を有効活用したいとの考えから今回、約2000スクエアフィート、45席のスペースをラーメン店に改装した。
ラーメン店と居酒屋のエントランスは別となり、店内は壁で仕切る。スタッフ以外は居酒屋への出入りはできず、ラーメン店のメニューのみを提供する。内装は居酒屋との「コントラスト」を意識し、壁やクッションなども明るい色にし、オーナーのJustinさんの子どもたちや友人、スタッフが描いた何枚ものラーメンの絵を壁に配置。天井にはいくつものランタンをつるすなど、子ども連れの客も楽しめる雰囲気を演出する。
提供するラーメンは100%鶏ガラ白湯(パイタン)ベースの「塩 Shio」(8.50カナダドル)、「ショウユ Shoyu」「キムチ Kimchi」(9.25カナダドル)の3種類。「バンクーバーにはとんこつラーメン店が多いため、別のラーメンで挑戦したかった。宗教的にもチキンベースだとより多くの方に試していただける」と白湯ラーメンにこだわる。チャーシューには脂肪分の少ない肉を使い、胃にもたれるラーメンにならないようにスープの味は調節を繰り返し「クリーミーでも濃すぎず、あっさりし過ぎないミディアムリッチな味」に仕上げた。味玉などのトッピング10種は1カナダドル~。
麺は地元の製麺工場にカスタムメードで仕入れる。冷凍保存しない、添加物・保存料を使用しないなど新鮮な麺にこだわり、「白湯ラーメンに一番合うのでは」という細麺を提供する。
Justinさんは「店内のテーブル席は広くスペースを取っており、ゆったりできる空間となっている。居酒屋を運営しているノウハウからラーメンの味だけでなく、テーブルサービスという接客にも満足していただけるのでは。夏にはラーメン店では唯一のパティオスペースもオープンするので、利用して」と話す。
営業時間は11時~22時。