リッチモンドのショッピングモール「Richmond Centre」(6551 No.3 Rd., Richmond、TEL 604-284-0094)内に日本のチョコレートブランド「ROYCE'」(本社=北海道札幌市)がオープンして2カ月がたった。多くの買い物客が足を止めて初めて見る商品を試食してみるなど、好調な出足を見せている。
リッチモンドセンター内にオープンした「ROYCE'」のカナダ1号店
1983年に札幌で創業した同社は2001年、シンガポールに海外1号店をオープン後、マレーシア、タイ、中国、韓国、ロシア、オーストラリア、インド、カタールなどに進出し、現在は海外で約80店舗を構える。北米ではアメリカで2012年から展開しているが、カナダでは今回が初出店となる。
取り扱う商品は、「ポテトチップチョコレート(オリジナル、マイルドビター、フロマージュブラン、キャラメル)」(各190グラム入り、21カナダドル)、「生チョコレート(オーレ、ホワイト、ビター、マイルドカカオ、ガーナビター、抹茶)」(各23カナダドル)、「プチトリフ(プラリネ)」(16カナダドル)、「ポップコーンチョコレート(オリジナル)」(20カナダドル)、「バトンクッキー(ココナツ、ヘーゼルカカオ)」(各25枚入り、20カナダドル)、「板チョコレート(ブラック、アーモンド入り、ラムレ―ズン)」(10カナダドル)など計21種。
カナダ国内での同社製品販売を請け負う「Pacific Sweets Trading Corporation」社のSteven L.Tan社長は「1月16日にオープンすることができて、旧正月とバレンタインデー商戦に間に合ったのでほっとした」と振り返り、「初めて『日本の生チョコ』を試食したカナダ人は、その口溶けの良さ、カナダでよく売られているチョコレートとは違った上品な甘さを気に入って購入してくれたり、チョコレートとポテトチップスという組み合わせに半信半疑で試食してみて、意外に合うことに驚いたりしている」と来店客の反応について話す。「既にロイズの商品について知っている人たちは、『やっとカナダでも買えるようになった』と喜んでくれる」とも。
Ian Cadelina副社長は「商品の味はもちろん、シンプルでかわいらしいパッケージも魅力」とし、「抹茶味の商品の人気が予想以上で、売り上げも伸びている。生チョコはオープン当初、売り切れそうになる日もあったほど」と笑顔を見せる。
今後、バンクーバー近郊ではオークリッジモール、パシフィックセンター、メトロタウンへの出店を検討しており、さらにはトロントへも展開していく予定。カナダの他の州の住人から「インターネットでの購入はできないか」との問い合わせもあるといい、ネット販売への対応を急ピッチで進めている。