バンクーバー市内各所で開催中の「アメリカズ・マスターズゲームズ」で8月29日、インドから出場した100歳の女性が100メートル走に出場、完走し、大きな注目を集めた。
101歳の最高齢出場者のNihal Gillさん(左)と称えあうMan Kaurさん(右)
女性はインドから息子(78歳)と来加したMan Kaurさん。同ゲーム開幕直後に「やり投げ」に出場、その後「砲丸投げ」にも出場し、100メートル走は3つ目の参加競技。出場の度に注目度が高まり、100メートル走当日は地元メディアが大勢詰め掛けカメラを向けた。
出走前、女性と共に同大会にも出場した息子の通訳で取材を受けたKaurさんは「息子の勧めで93歳の時にランニングを始めた。短い距離だが走るトレーニングを毎日続けている。運動も楽しいがマスターズゲームズでいろいろな国に行くのもとても楽しい」と今後も挑戦する意向を示し、長寿と健康の秘訣(ひけつ)は「食べて運動して楽しむこと」と笑顔で明かした。
この日のタイムは1分21秒。自己ベストの1分1秒には及ばなかったが、完走後は差し出された水を飲み干すと、観客から寄せられた拍手に大きく手を振って応えた。
会場にいた70代や80代のランナーたちは「シニアランナーのつもりでいたが自分はまだまだ若いと元気をもらった」「人生をエンジョイするお手本。素晴らしい」など口々にたたえ惜しみない拍手を送った。