例年にない降雪が続いているバンクーバーで1月4日、バンクーバー市は融雪用の塩の無料配布を市内の消防署で始めた。
毎週のように降雪がある今冬。市では塩の散布や除雪作業員の臨時派遣などの対応に追われており、すでに2,500万カナダドルの関連費用を費やしている。例年はひと冬当たり約1000トンという市の塩使用量が今年はすでに約7000トンということからも雪の多さがうかがわれ、市内では塩が売り切れている量販店も多い。塩の配布所となった消防署では配布開始後1時間もたたないうちに在庫がなくなった署もあり、市民が長い行列を作り配布を待つ場面も見られた。
バンクーバー市の条例では、歩道に面する建物の持ち主は降雪の翌朝10時までに歩道の除雪をすることが義務付けられている。市ではすでに1700件以上の条例違反(250カナダドル以上の罰金)を取り締まっており、安全のため今後も増員して見回りを強化する。高齢などで除雪が困難な場合はボランティアから除雪援助が受けられる「スノーエンジェル」(TEL 311)の利用を呼び掛ける。