バンクーバーのグランビルアイランドにあるWaterfront Theatre（1412 Cartwright St. Vancouver）で9月28日から、出演者がティーンばかりのブロードウェイミュージカル「13：The Musical」が上演され、地元出身の日系人俳優ジェイソン・サカキさんも出演する。

ブロードウェイミュージカル「13：The Musical」出演者　

　2008年にブロードウェイで初演された同作は、全出演者がティーンエイジャーということで話題となった。初演時には、その後スターになったアリアナ・グランデさんやエリザベス・ギリースさんらが出演していたことでも知られる。今回の公演もバンクーバーを拠点にドラマや映画などで活躍する注目の若手俳優らが出演する。

　出演者の一人、ジェイソン・サカキさん（16）は地元スティーブストン育ち。すでにミュージカルの舞台やディズニーチャンネル制作ドラマなどへの出演経験がある日系俳優。今回の出演にあたり「皆若いがキャリアも才能もある素晴らしいキャストばかり。自分にとっても今までで一番大きな役だしとてもうれしい。夏休みは多くの時間をリハーサルに費やしたが良い舞台になると思う」と自信を見せる。「（演じる）Brettは言ってみれば悪役だがやりがいがある」とも。

　13歳から役者を始めたサカキさんは現在高校生。卒業後の進路について考える時期だが「進学しても演じることはやめないと思う」と俳優業への思い入れを話す。父親が日本人のハーフだが、まだ日本には行ったことがなく「叔父や叔母も日本に住んでいたし、ぜひ行ってみたいとずっと願い事リストに入っている」と話す。

　ストーリーはニューヨークから小さな街へ越して来たバー・ミツバを目前にした12歳のEvanが主人公。両親の離婚問題や新しい学校での交友関係などをサカキさん演じるポピュラー男子や女の子との恋愛事情などを交えて描いていく。「ティーンはもちろん多くの人に共感してもらえるリアルライフストーリー。コメディータッチなので楽しんで見てもらえれば」とサカキさん。

　20時開演（1日・7日・8日は14時公演あり）。10月2日・3日は休演。チケットは13カナダドル～。劇場またはサイトで販売する。10月8日まで。