バンクーバー警察は今月5日から、道路脇に等身大の「段ボール警察官(cardboard cops)」を設置し交通事故による死亡者や負傷者をなくすための「シルエット運動(Operation Silhouette)」を実施している。段ボール警察官の設置は今回が初の試み。運転者にスピード減速がいかに交通事故の減少に貢献するかを知らせるのが狙い。
段ボール警察官は交通事故の危険が高い場所に設置、本物の警察官と見間違えるほどリアルに作られている。1体目のボード警官を通り越し2体目に着くまでにスピードを減少しないドライバーには違反キップが渡される仕組み。「走行車両に向けてレーダーガンを構えた姿のダンボール警察官の後ろには本物の警察官がスピードをチェックしている時もある」(広報担当者)という。
ボード警官はローアー・メインランドで最も交通の行来と事故の多いKnight ストリートにも登場している。時速54キロの同ストリートで違反者は平均時速84キロで運転、中には時速115キロで運転するドライバーもいる。
「バンクーバーの交通事故死、負傷者を減らすのは私たちの義務。この新しい作戦がそれを実現できれば」とRalph Pauw 巡査部長。雨にも強いボード警官、実はプラスチックでできているという。