バンクーバー郊外サレー市のソフトボール球技場Softball City(2201-148th Street, Surrey)で7月12日~20日、「2008 Canada Cup International Women’s Fastpitch Tournament(カナダカップ国際女子ファーストピッチ・トーナメント)」が開催され、日本代表チームが優勝を飾った。
同大会に参加した14チーム中5チーム(日本、カナダ、オーストラリア、台湾、ベネズエラ)は北京五輪参加国で、日本代表チームにとってはオリンピック直前の海外遠征として注目が集まっていた。
予選7試合、決勝トーナメント3試合で全戦勝利して臨んだ最終日の決勝戦。日本代表チームはオーストラリア代表チームを相手に粘り強い守りを見せ、相手のミスをうまくつく思い切った攻撃で得点を重ねて4対2で勝利を収めた。試合中は、フィールド内だけでなくすべての日本代表選手たちが常に大きな声で互いを励ましあってチーム内の雰囲気を盛り上げ、相手チームを圧倒した。
会場には、現地在住の日本人も多く駆けつけ、日本語で「頑張れ」と声援を送ったり、メッセージを書いたうちわを振って応援したりする姿も見られた。
日本代表・斎藤春香ヘッドコーチは「このような素晴らしい環境の中で試合ができるように準備をしてくださった市民の皆さん、ソフトボールファンの皆さんに感謝したい」と話し、「今回優勝できたことはとてもうれしい。北京に向けての土台ができたと思う。オリンピック参加チームはどこも強化合宿などでレベルアップしてきているはずなので、実力的には紙一重。1試合ずつ大切に戦って、見ている人たちにソフトボールの楽しさや興奮を伝えながら、ぜひ金メダルを目指したい」と抱負を語った。
同チームはこの後日本に戻り、7月25日~27日、宮城県仙台市でカナダ・オランダ代表との壮行試合を予定している。