カナダ造幣局（Canadian Royal Mint）が北京五輪開催を前にして記念1ドル硬貨「ラッキー・ルーニー」を発行し、Royal Bank of Canadaのバンクーバー本店（1025 West Georgia Street, Vancouver）で7月29日、発行記念イベントが開かれた。

　2時間のイベント開催中、200人を超える客が詰めかけて記念硬貨に交換したり、地元出身のオリンピック選手たちがサイン会を開くなどしてにぎわったほか、無料でケーキを振る舞ったり、オリンピック関連グッズを配布したりして客足が途絶えることはなかった。

　「イベント開始20分くらい前からどんどん行列が出来始めた。この日のために3,000枚を準備したが、すでに在庫がなくなりそうな勢い」と盛況ぶりを語るのは同行広報のJohn Grovesさん。

　硬貨のデザインは、ケベック州出身の野生動物アーティストJean-Luc Grondinさんによるもので、「湖面に着水するLoon（アビ）」が描かれている。カナダの1ドル硬貨の通称「Loonie（ルーニー）」は、この鳥の名前から来たもの。

　2002年ソルトレーク・シティー冬季五輪でカナダ代表チームが男女ともに優勝したが、その時に決勝戦会場となったスケートリンクの氷の中に「カナダの1ドル硬貨が埋め込まれていた」という。その後、縁起を担ぐかたちで、オリンピック開催に合わせて「Lucky Loonie（幸運を呼ぶ1ドル硬貨）」を発行している造幣局では今回、北京五輪・パラリンピックのカナダ代表選手全員に大会での健闘を願ってプレゼントした。

　硬貨は、カナダ全土で1,000万枚の流通を予定している。

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