バンクーバーで8月31日、世界最大規模で行われる10キロマラソンイベント「THE HUMAN RACE 10K」が開催された。
同イベントは、日本、上海、ニューヨーク、ロンドン、サンパウロなど、世界主要25都市で同日に行われるランニングイベント。当日、参加できないランナーは同社発売のランニングツール「ナイキプラス」を使用してどこからでもランニングに参加することができる。
当日はランナーらの活躍を見るため、たくさんの観客が出発ゲートで声援を送った。ランナーらはダウンタウンを出発後、キャンビー橋から2010年開催の冬季オリンピック村の建設エリアを通過、フォースクリーク沿いに山や海を見ながらダウンタウンへ戻る10キロのコースを走った。同レースにはシドニーオリンピックのトライアスロンで金メダル、北京オリンピックで銀メダルを受賞したサイモン・ホイットフィールドさんらがゲストランナーとして参加しイベントを盛り上げた。
1番にゲートにたどり着いたSimon Bairuさんは約29分30秒台でゴールし、「今日は風もなく天候に恵まれコースも走りやすく、美しい景色を見ながら楽しく走ることができて爽快(そうかい)」と喜びを語った。ホイットフィールドさんは完走後、多くの観客のサインに応えながら「景色が素晴らしく気持ちよく楽しんで走ることができた」とレースを振り返り、「毎年、レースに出場するために石垣島に行くが、カナダと同様に日本も美しい」と話した。
大会終了後は、地元で活躍するロックバンド「Theory of a Deadman」や「The Trews」が登場し野外ライブが行われた。ランナーらはイベント会場内に併設されたビアガーデンでバーベキューなどを楽しみ、マッサージの施術や温水バスタブで体を温めて疲れを癒した。
会場内には世界で行われたレースの様子が映し出される巨大スクリーンが用意され、沿道には最後のランナーがゴールするまで多くの観客やボランティアスタッフらが拍手や声援を送った。
参加費用の一部は、参加者自らが3つのチャリティー団体(WWF世界自然保護基金や、国連難民基金、ランス・アームストロング基金)から1つを選び寄付される。