バンクーバー国際映画祭-北野監督作品をはじめ日本映画18作品上映

バンクーバー国際映画祭が9月25日から16日間にわたり市内各所で開催される。

バンクーバー国際映画祭が9月25日から16日間にわたり市内各所で開催される。

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 「バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival)」が9月25日~10月10日までの16日間にわたり、バンクーバー市内各所で開催される。主催はVIFFで、VISA やRogers、TELE FILMなどが協賛する。今年で27回目。

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 同祭は、世界から集まる映像・映画などの芸術を通じて他国について相互理解を深め、ブリティッシュコロンビア州の映画産業を活気づけることを目的に行われる。

 オープニング作品は、住民たちが原因不明の伝染病に襲われ突然視力を失うというミステリーで、日本人夫婦役として伊勢谷友介さんと木村佳乃さんが出演することで話題のカナダ・ブラジル・日本合作「ブラインドネス(Blindness)」。「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレスさんが監督する。

 クロージング作品は、カナダプレミア上映のフランス映画「THE CLASS(Entre les murs)」。高校教師と24人の生徒たちとの学校での出来事をドキュメンタリータッチで描いたフィクションで、今年のカンヌ映画祭で「パルム・ドール(最高賞)」を受賞した。期間中、カナダ特集として長編・短編作品を約90本上映するほか、約60カ国から350本の映画や短編作品が出品される。

 日本はアジアの中では18作品と最多の出品数で、日本に関連した4作品が参加。現地カナダ人の間でも認知度が高いと言われる北野武監督作品「アキレスと亀(Achilles and the Tortoise)」、三池崇史監督「神様のパズル(God’s Puzzle」、是枝裕和監督「歩いても 歩いても(Still Walking)」。サチ・パーカーさんが祖母役として出演する長崎俊一監督の「西の魔女が死んだ(The Witch of the West is Dead) 」や、子どもの死をきっかけにうつになる妻とそれを支える夫の10年のきずなを描く橋口亮輔監督のラブストーリー「ぐるりのこと(All Around Us)」。リリ・フランキーさんと木村多江さんが映画初主演で夫婦を演じる。また、アジア映画コンペティションの「ドラゴン&タイガー」賞には、岨手(そで)由貴子監督の「マイム マイム」と、内田伸輝監督の「かざあな」などが出品され、両監督の来加が予定されている。

 広報担当者の1人は「15万人以上の観客が予想され、年々規模が大きくなっている。今年は水や動物、自然など地球環境に関する映画や、親と子を描くドキュメンタリーなども増えてきた」と動向を話す。

 会場は、エンパイヤーグランビル7シネマ、Vancity Theatreなどバンクーバー市内各所。

 チケットは一般=10カナダドル、昼間の興行(18時まで)=8カナダドル、シニア(65歳以上)8カナダドル。そのほか、すべてのプログラムが鑑賞できるパス=400カナダドル、昼興行パス=250カナダドルなどのパスも販売する。

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