バンクーバー市は9月30日、「The Downtown Streetcar 2010 Demonstration Project」の一環として進めている、五輪選手村とグランビル・アイランドを結ぶ路面電車ルートの名前を「Olympic Line」とすると発表した。

　同プロジェクトでは、今年春に軌道取り換え工事への850万カナダドルの投資が決定。今回、独・ベルリンに本社を構える輸送機器メーカーBombardier Transportation社の協力を得て、ベルギーのブリュッセル市から「Bombardier FLEXITY」2両をレンタルすることも決まった。

　「環境に優しい近代的な公共交通機関である路面電車を、世界が注目する大イベントでお披露目できることは大変喜ばしいこと」と話すSam Sullivanバンクーバー市長。「オリンピック終了後も、（路面電車）プロジェクトを継続・延長していくための大切な第一歩となるはず」と今後の展開に期待を寄せる。

　Bombardier Transportation社のGrego Peters社長は「『Olympic Line』は、世界の中でも交通機関の進歩が目覚ましいバンクーバーに新しい風を吹き込むことになる」と話し、「バンクーバー在住の人たちや世界中から訪れる人たちに、いかに路面電車が高性能であるかお見せするのが楽しみ」と自信を見せる。