バンクーバー水族館(845Avison way)の裏側を見学するツアーに「旅の思い出」にと、世界中から夏休みにバンクーバーを訪れる観光客の多くが参加している。
同水族館は、バンクーバーのダウンタウン北端に広がる、北アメリカでは3番目の規模を誇るスタンレーパーク国立公園内にある。ツアーは一年を通じて行われており、海洋哺乳類のスタッフとともに、普段は見られない水族館の裏側を見学しながらトドやラッコやベルーガ(白クジラ)について学ぶ。
ラッコツアーではまず、専門スタッフが写真や毛皮や標本などを使ってラッコの生態、エコシステム、体の特徴などについて解説し、参加者の疑問にも答える。続いて、本来はスタッフしか入れない海洋ほ乳類用の台所で餌の準備。1回に食べさせる量の貝の身を計り、バケツに移す作業。「一度に2.5キログラムもの貝の身を食べる」と説明を受けた参加者は、一様に驚きも。最後には、貴重な餌やりを体験ができるほか、ベルーガツアーでは実際にベルーガに触ることもできる。
どのツアーも「楽しく学べて、思い出に残るツアー」と話す同館スタッフ。「ラッコについて知らなかったことを学べた。間近で見るともっとかわいい。今日はたくさん写真を撮って帰りたい」と地元の小学生ミネちゃん(11歳)は話す。「今日は、旅行最終日。いい思い出が作れた」とラッコと息子の姿を何枚も写真に収める父親。オランダからの観光客で、家族3人で参加したという。
ラッコツアーの料金は、子ども(13歳以上)=25カナダドル、大人1+子ども(8歳~12歳)1人=40カナダドル。トドツアーは、子ども(13歳以上)=35カナダドル、大人1人+子ども(8歳~12歳)1人=50カナダドル。ベルーガツアーは、子ども(13歳以上)=150カナダドル、大人1人+子ども(8歳~12歳)1人=210カナダドル。いずれのツアーも事前に予約が必要。