「四大陸フィギュア選手権」の女子ショートプログラム(SP)を翌日に控えた2月3日夕方、バンクーバー郊外の練習会場「CanLan Ice Sport Centre(カンラン・アイス・スポーツ・センター」(6501 Sprott Street, Burnaby)で公式練習を行った日本女子代表選手たち。中でも特に地元ファンの注目を集めたのは、同大会2連覇のかかった浅田真央選手だった。
会場には、多くの日本からのメディア関係者のほか、黙々と練習をこなす同選手の様子をガラス越しにギャラリーから見守る多くのバンクーバー在住日本人ファンの姿が見られた。「日本の旗を振って応援しようと思っていたが、(旗を売っている)店に問い合わせると、ここ数日で急に全部売れてしまったという。友だちと協力して手作りで横断幕を作るつもり」と、競技当日の応援の話題で盛り上がっていた。
2年前からフィギュアスケート教室に通い始めたというAlyssa美琴さん(9)は、浅田選手の練習を目の前で見られるかもしれないという噂を聞いて、急きょ予定していたバスケットボールの練習をキャンセルして現地に駆け付けた。観戦チケットは発売開始初日に母親が購入したという熱烈ファンぶり。
「今までテレビでしか見たことのなかった世界一の演技を、一足早く間近で見ることができてとてもうれしい。あんなにか細い足で、力強いジャンプをすることに驚いた」と話し、「真央ちゃんを応援するためのうちわも作った。手作りのビーズネックレスも練習終了後に直接手渡すことができ、声援にもにこやかに対応してくれた。優勝目指して頑張ってほしい」とメッセージを送る。
女子SPは、4日18時15分~。日本勢は参加選手36人中、村主章枝選手(31番目)、鈴木明子選手(30番目)、浅田選手(33番目)の順で登場する。