バンクーバーで2月4日、2010年冬季オリンピックでフィギュアスケート競技の舞台となる「Pacific Coliseum(パシフィック・コロシアム)」(2901 East Hastings, Vancouver)で「四大陸フィギュア選手権」が始まった。
1日目の女子SPでは、韓国のキム・ヨナ選手が、自己ベストの72.40点で首位に立った。注目の日本選手は、村主章枝選手が60.18点で4位、浅田真央選手は57.86点で6位、鈴木明子選手は55.40点で9位という結果となった。
浅田選手は「朝からジャンプの調子が良くなく、演技も満足いくものにならなかった。気持ちを切り替えてフリーでベストを尽くしたい」、村主選手は演技について「まずまず(の出来)」、リンクサイズの影響については「皆、同じ条件で演技しているので」とコメントを残した。
地元メディアからの注目も浴びている浅田選手とキム・ヨナ選手。「個人的におしゃべりしたりするのか?」、キム・ヨナ選手には「浅田選手のいうライバルの存在は自身の演技にどう影響しているのか?」など2人の関係を探る質問が飛び交った。
キム・ヨナ選手は「真央はすばらしい選手」としたうえで、「いつも私たち2人が比較されがちだが彼女だけと戦っているわけではなく、ほかの素晴らしい選手たちとも共に競技をしている」と答えた。演技については、「過去2シーズン、けがで調子が悪かったので、今回、自己ベストを出せてうれしい。リンクは狭く感じられたが来年のオリンピックが開催される会場で演技ができて良かった」と喜びを語った。
競技に先立って行われた開会式では、ちびっ子スケーターたちがバンクーバーのアクロバット・チームとともに氷上でのパフォーマンスを披露した。テーマは「Dream Sequence」。「四大陸の調和と子どもたちが夢から覚めて新しい自分を見い出す様子を表現した」(振付師のMark Pillayさん)。
バンクーバーでフィギュアスケートの練習に励む子どもたちに、日本選手らは「バンクーバーの後にもオリンピックは続く。オリンピックに向けて頑張って」(浅田選手)、「けがには気をつけて楽しんで続けて」(村主選手)、「スケートを好きな気持ちを忘れず、練習はつらい時もあるが長く続ければいいこともある。楽しんでほしい」(鈴木選手)と、それぞれにメッセージを寄せた。
女子フリーの滑走順は、村主選手=21番目、浅田選手=19番目、鈴木選手=14番目。キム・ヨナ選手は最終の24番目に登場する。